TC19-4 プロジェクションマッピングのための平面推定手法の提案
◎金田智浩,満倉靖恵(慶應義塾大学),浜田 望(Malaysia-Japan International Institute of Technology)
本研究では,プロジェクションマッピングに必要上可欠な自動位置合わせシステムを提案する。近年,プロジェクションマッピングは幅広い分野において応用が広がっている。しかしながら,プロジェクションマッピングでは特定の投影対象に限定されたシステムが構築されるため,予め設計したシステムを他の対象へ応用することはできない。これは,映像と物体の位置合わせを手動で行わなければならず,非常に手間がかかるためである。本研究では,投影対象として平面を想定し,コーナー推定によって平面の大きさに合わせた映像投影を自動で行うシステムを実現することで,位置合わせ問題の解決を図る。実験では,有色のフレームがついた平面を利用し,色追跡およびHough変換を用いて高精度にコーナーを推定した。また,平面が動くことを考慮し,ローリング,ヨーイング,ピッチングの3種類の回転において提案システムを適用し,誤差を検証した。