TC5-2 局所的相互相関にもとづく時系列データ類似度を用いた動作分類
○石田和成(広島工業大学)
時系列データについて,相互相関にもとづき類似度を定義し,スポーツデータの動作分類を行った.本研究に先立ち,周期性のあるスポーツデータについて自己相関を用いた動作分類を行った.本研究では,周期性の無いデータを扱うために,相互相関を用いる.しかし,同じ動作をする場合でも,動作の速度が異なるデータの相互相関は低い値となる.そのため,時系列データにおいて局所的に相互相関を求め,その平均にもとづき類似度を定義する.ただし,時系列データ全域で局所的相互相関を計算するため,時系列長の増大にともない計算量が逓増する.この逓増を防ぐため,漸進的な局所的相互相関計算アルゴリズムを開発した.この手法と通常の相互相関によりスポーツデータを分類,比較した結果,動作速度の違いがある場合でも,本手法は適切に動作分類できることを確認した.