TC5-6 立ち座り動作時の筋張力に着目した立ち座りサポートシステムの評価
◎黒田一弘,衞藤 克,十河宏行,逸見知弘(香川高等専門学校)
立ち座り動作は日常生活中で頻繁に行われており,腰痛や膝痛の症状がある人にとっては,苦痛を伴う動作の一つである.本研究室では,腰や膝に生じる負荷を軽減し,立ち座りを行うためのサポートシステムを開発してきた.サポートシステムは主要部分と補助機構によって構成されており,主要部分は座面の昇降機構,補助機構は手すりやレバーである.本システムと同等の特性を有した製品もあり,その効果についての研究は数多く行われている。しかし,多くの研究は座面昇降機構のみを使用した場合に限られている。そこで本研究は,座面昇降機構使用時に加え,座面昇降機構と各補助機構の併用時におけるシステムの効果を筋張力の増減を用いて定量的に評価する。動作解析を用いて計測した結果,立ち座り動作時にサポートシステムを使用すると大腿二頭筋の筋張力が大きく減少することが分かった.