TC9-2 高機能な踏切制御子の開発
◎陳 友龍,永尾真司,望月 寛,中村英夫(日本大学)
単線区間における踏切制御子の高機能化について検討する。単線区間では,踏切を挟んで両側に設置されている警報開始のための踏切制御子を列車運転方向に応じて一方をマスクしなければならず,列車が通過しても踏切が遮断されたままで鳴りやまない「警報持続《といった踏切障害を起こすことがあるという問題がある。そのため,先行研究では,踏切制御子の受信信号の変化を分析する手法を提案し,それを運転方向検知機能に応用する手法を確立した。本研究では,これらの知見に基づいて,実際に高機能な踏切制御子の開発を行った。具体的には,科学技術計算ソフトであるMATLAB/Simulinkを用いたシステムモデルを構築した後,プログラマブルなデバイスであるFPGAへ実装する.また,複数の踏切制御子の受信信号を用いた運転方向検知機能手法の向上策についても合わせて検討する.