TC9-3 現場鉄道信号機器のCBM(コンディション・ベースド・メンテナンス)実現に向けた取り組み
○鈴木雅彦,樋口博俊,加藤尚志(東日本旅客鉄道)
鉄道設備のメンテナンスについては、少子高齢化やインフラ設備の老朽化などの要因により、従来の手法の継続のみでは適切な状態を維持が困難になってくると想定される。一方で、ICT技術の目覚ましい進展は、今までにも増して業務を変えていく可能性を秘めている。当社では “SMART MAINTENANCE RAILWAY”というコンセプトの元、様々な手法によりメンテナンス手法の革新に取り組み、CBM(コンディションベースドメンテナンス)、アセットマネジメントの実現に向け取り組んでいる。 本論文では当社のスマートメンテナンスについて紹介するとともに、信号分野で進めているCBM実現に向けた研究、1)電気転てつ機の稼動データを活用した機械学習等の手法による上具合の予兆把握と故障原因の推定、および2)無線を活用した新しい信号設備モニタリングシステムについて説明する。