TC9-5 無線式列車制御システム(JRTC-W)開発におけるライフサイクル管理手法
○森  崇,矢田部俊介,荻野雄士,山本裕之(西日本旅客鉄道),田口研治(産業技術総合研究所)
当社では、鉄道システムチェンジの一環として、無線式列車制御システム(JRTC-W)の開発を行っている。これらの開発を行う際、ライフサイクル全体の安全性、信頼性、アベイラビリティー、保守性を考慮する必要がある。またそれだけではなく、IPネットワークやデジタル無線を多用する本システムは、セキュリティーについてのライフサイクル全体の管理も重要である。これらを考慮しつつ開発を進めるためには、IEC62278(RAMS規格)を考慮しつつRAM性、安全性を確認しながら行うこととし、評価委員会を開催しながら実行にうつしている。また、セキュリティーについても、基本的な考え方から、脅威分析、脅威への対応、運用段階での継続的なセキュリティーの確保方針などについて、議論と実践を行っている。これらの取り組みについて、本論文で紹介する。