平成28年度電気規格調査会規格委員総会の報告

電気学会 標準化推進室

7月28日午後、グランドヒル市ヶ谷「芙蓉の間」にて平成28年度電気規格調査会規格委員総会を開催いたしました。
まず、平成27・28年度電気規格調査会規格委員総会委員の変更報告、平成27年度電気規格調査会事業報告、平成28年度事業計画報告が行われました。
次に、今年度が11回目となる電気規格調査会功績賞・功労賞の表彰式が執り行われました。功績賞には、白坂 行康(しらさか ゆきやす)様および「送電用鉄塔設計標準特別委員会」を代表して太田 浩 (おおた ひろし)様が表彰されました。また功労賞には、赤木 泰文(あかぎ ひろふみ)様および谷 由紀夫(たに ゆきお)様が表彰されました。そして、受賞者の方々からそれぞれご挨拶がありました。下表に平成28年度電気規格調査会功績賞・功労賞の受賞者、貢献内容および所属部会・委員会を示します。

受賞者(敬称略) 貢献内容 所属部会・委員会
功績賞 白坂 行康 20年以上にわたり電力用変圧器標準化委員会にて活動し,
委員長としてJEC-2200-2014「変圧器」の改正をまとめたほか,多くのJEC規格改正に参画した。
また,国際主査としてIEC 60076-3 Ed.3.0「電力用変圧器の絶縁レベル」の改正をまとめてUHV(超高電圧)規定に日本案を反映するとともに,
日本が提案して制定したIEC 60076-15「ガス入り変圧器」の改正発行に日本代表として取り組んだ。
電力用変圧器標準化委員会
送電用鉄塔設計
標準特別委員会
JEC-127:1979「送電用支持物設計標準」は,
送電用鉄塔設計において長期にわたり重要な役割を担っている。
自然災害を契機に開発された新たな設計手法,新規鋼材,基礎型の多様化など技術的知見を反映し,
最新のIEC規格などと整合させるため,2009年に改正作業に着手し,計102名の専門家による精力的な活動により,
36年振りにJEC-TR00007「送電用鉄塔設計標準(JEC-127-1979改正案)」を発刊した。
架空送電線路標準化委員会
功労賞 赤木 泰文 可変速駆動システム標準化委員会(SC22G国内委員会)委員長として,
6年間にわたり日本国内規格(JIS,JEC)の制定,改定に取り組むとともに,
IEC規格についても国内製造業者,設備利用者双方の意見を取り入れながら日本から積極的に意見を発信し,
標準化活動を活発化させ,日本意見を取り入れた国際標準の制定に貢献した。
可変速駆動システム標準化委員会
谷 由紀夫 電磁両立性標準化委員会(SC77B国内委員会)において1993年の創設から現在までの23年間にわたり、
委員、幹事を歴任し、この間、IEC規格61000シリーズ化への対応、IEC規格の制定および改定に対する国内意見のとりまとめと反映、
1996年に開始されたIEC規格61000シリーズのJIS化に当初から参画するなど貢献した。
IEC/SC77B国内委員会
電気規格調査会規格委員総会・会場全景
電気規格調査会規格委員総会・会場全景
表彰者ほか集合写真
表彰者ほか集合写真
(後列 左から:清水副会長、大木会長、塩原副会長)
(前列 左から:白坂様、太田様、赤木様、谷様)