『JEC-TR00007-2015送電用鉄塔設計標準の解説』

2016/10/26

平成27年7月,JEC-TR00007-2015「送電用鉄塔設計標準」(以下「JEC-TR」)を発刊いたしました。このJEC-TRは,JEC-127-1979「送電用支持物設計標準」の改正(案)として制定したものです。JEC-127制定後,新規材料の開発,基礎型の多様化,および自然災害を契機とした新たな設計手法の開発等の技術的進展が得られております。一方,2003年に送電線路設計に関わるIEC規格(IEC-60826)が制定され,各国の国内規格はIEC規格との整合性を明確にすることが求められており,一般電気事業者をはじめ,送電用鉄塔の建設・保守を行う事業者にとって,技術進歩の反映や設備構築の最適化等,JECが果たす役割は大きくなりました。そこで,JEC-TRでは,国際規格ならびに建築・土木分野との整合,そして最新の試験データ等を取り入れることを基本方針とし,主に下記の5つの内容を取り入れました。

  • 限界状態設計法の導入
    ・送電線路(電力系統システム)及び送電線路を構成する各構成要素の要求性能の考え方を記載
  • 平成3年の台風19号による鉄塔損壊に鑑みて取りまとめられた「送電用鉄塔の風荷重指針・同解説(電力中央研究所2006年2月)」の反映
    ・ガスト影響係数法に基づく等価静的手法の反映
  • 地震荷重に対する設計方法の反映
    ・層せん断力係数法に基づく等価静的手法の反映
  • 送電用鉄塔基礎の多様化に伴う地盤調査,設計に関する最新知見の反映
    ・深礎基礎,マット基礎の設計法の反映
  • 過去の自然災害等における送電用鉄塔基礎の運用経験の反映

制定の背景及びIEC規格との関連などを含めて皆様に広くご理解頂き,本規格を十二分にご活用いただくために講習会を開催いたします。皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております。

日 時:

平成28年10月25日(火) 13:00~16:30(受付及び入場開始12:00~)

会 場:

フォーラムミカサエコ 7階ホール

住 所:

千代田区内神田1-18-12内神田東誠ビル(交通(一例)・JR線 神田駅 西口から徒歩5分)
地図URL https://fm-tohnet.com/access

プログラム(予定):

  • 13:00~13:05 主催者挨拶
  • 13:05~13:25 JEC-TR00007の背景と趣旨
  • 13:25~14:05 一般事項,風荷重
  • 14:05~14:25 着氷雪荷重
  • 14:25~14:45 地震荷重
  • 14:45~14:55 質疑応答(風・着氷・地震)
    <休憩>
  • 15:15~15:50 上部構造(質疑応答5分込)
  • 15:50~16:25 基礎構造(質疑応答5分込)
  • 16:25~16:30 閉会の挨拶

テキスト:

JEC-TR-00007-2015 送電用鉄塔設計標準(会員価格8,640円,非会員価格10,800円)
※『JEC-TR00007-2015』の販売形態について(全ページをお読みいただくためには,パソコンが必要です。)

参加費(参加費にテキスト代は含まれておりません):

一般 会 員¥5,000-(不課税)
事業維持員企業に所属の方¥6,500-(不課税)
5学会[注]及び技術士会の会員 ¥5,000-(不課税)
非会員 ¥8,000-(税込)
学生 会 員¥2,000-(不課税)
非会員¥3,000-(税込)

【注】5学会は,電気学会、照明学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会、情報処理学会を指します。

■テキスト(JEC-TR-00007)をお持ちでない方:

参加お申込みの際にテキストのご注文を受け付け,会場受付でテキストをお渡しします。(テキスト代…会員講習会当日価格8,600円(事業維持員企業に所属の方及び5学会注及び技術士会の会員の方を含む),非会員価格10,800円))

申込方法:

下記JEC講習会参加申込みWEBページからお申込みください。
http://www2.iee.or.jp/ver2/honbu/jec-app/
※定員に達し次第,締め切らせていただきます。
 締め切りました。

★お知らせ★

本講習会では,『JEC-TR-00007-2015』に関するご質問を受け付け,講習会当日にお答えいたします。
ご質問方法は,上記URLのお申込みWEBサイト内『連絡欄』にご質問をご入力ください。お申し込み後のご質問は,下記問合せ先標準化推進室へ電子メールにてご連絡ください。

問合せ先:

電気学会 標準化推進室
TEL:03-3221-7201,e-mail:iec(*)iee.or.jp ※(*)⇒@

主催:

電気学会・電気規格調査会:架空送電線路標準化委員会