支部長からのメッセージ (平成28年)

電気学会 東京支部会員の皆さまへ

東京支部長 大崎 博之

東京支部長の大崎 博之でございます。
電気に関わる学術と技術について,自由な雰囲気の中で意見や考えを述べ,議論する場である電気学会は,わが国の電気学術・技術の発展の重要な一翼を担い,その国際化,人材育成などにも長きにわたって貢献してきました。
 
一方,昨今,原子力発電所の長期間停止,再生可能エネルギーの導入加速,電力システム改革等,電気を取り巻く社会環境は大きく変わってきております。また,自動車を始めとする交通輸送システムの電動化,IT化の促進,LED照明や省エネ家電製品の普及などが進んでいます。電気技術の重要性は今後も変わることはないと考えられ,その専門家集団である電気学会が果たすべき役割は今まで以上に重要になってきております。
 
電気学会の行動目標である「会員に魅力ある場を提供する」ことと,「豊かで安全安心な社会,持続的発展が可能な社会の実現に貢献する」ことのために,学会が決定した重点的に行うべき4つの活動を,東京支部としては,より地域に密着した形で実行していきたいと考えています。そして,東京支部が会員の皆様にとって価値ある存在であり続けるために,支部役員の皆様とともに,これまで同様,会員各位へのサービスの向上ならびに一般の方々への電気技術の理解と信頼感の醸成を図るための活動を実施して参ります。
 
具体的には以下の活動を継続的に推進して参りますので,ご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。また,これらの活動への皆様の主体的なご参加を心待ちにしております。
 
  • 学会と現場,学生と社会(企業,研究機関)が情報交流する東京支部カンファレンスの開催
  • 学会発表が初めての学生に研究発表の場を提供し,表彰(東京支部学生研究発表会優秀発表賞)を行う学生研究発表会の開催
  • 電気学会の総力を挙げた調査研究活動の成果を紹介する講習会の開催
  • 学生を対象にした,実学としての電気工学,先端の電気技術を学ぶ教育コンソーシアム(大学院レベル)の開催
  • 教育コンソーシアムの枠組みを活用した社会人向けセミナーの開催
  • 東京支部および各支所(神奈川,千葉,埼玉,栃木,群馬,茨城,新潟,山梨,沼津)の特徴を生かした講演会,見学会,研究発表会の開催
  • 高校生を対象とした講習会(講演会・見学会)の開催
  • 小中学生を対象とした手作り実験教室の開催(サイエンススクエア)
  • 電気工学を修めた優秀な学部学生の表彰(電気学会東京支部電気学術奨励賞・電気学術女性活動奨励賞)の実施
  • インターネットによる行事案内,活動報告の実施
  • 会員からの要望を迅速に収集するための学会活動推進員および学生員委員会委員との定期的な意見交換会の開催

平成28年6月