支部長からのメッセージ

電気学会 東京支部会員の皆さまへ
東京支部長 佐藤 育子
今年で支部長の任期の2年目に入りました。
東京支部は首都圏に位置することもあり,学界を牽引する諸研究機関や技術開発に邁進する多くの企業などの,約9,000名もの会員が所属され,産学連携の場として,研究・技術開発,あるいは,教育における,新しい役割を担ってまいりました。例えば、昨年も、電気学会東京支部カンファレンスにも、学術界・産業界から、大変多くの方にご参加いただき盛大に開催され、活発な交流の機会が沢山見られました。今年も、8月22日に早稲田大学で開催の予定です。是非、多くの方々に参加いただければと存じます。
また、東京支部では、多くの講習会、見学会などの学びの場もご提供しており、その活動をさらに一層,活性化させ,社会へ向けて,電気工学分野の貢献を示していきたいと思います。是非,みなさま,積極的なご参加ご協力をよろしくお願いいたします。
さて、昨今の社会情勢の変化においては,デジタル化社会と脱炭素の潮流の進展には,目覚ましいものがあります。
デジタル分野においては,生成AIや画像処理のような情報処理技術の進歩についても,目を見張るものがありますが、その結果、日本においても、データセンターの建設ラッシュ、そして、データセンター事業者への電力供給をはじめとした、エネルギー領域の課題が顕在化してきております。加えて、脱炭素の潮流を背景に、新エネルギーによる発電技術,、新しい電力系統制御技術、需要家サイドの電化促進など、エネルギー領域での技術開発が必要とされております。 つまり,ますます「電気」の力が社会から求められる時代を迎えているということです。言い換えれば,今まさに,電気工学分野の研究・技術開発が,これまで以上に求められているということです。
電気学会は,このような電気工学の発展への社会の要請に応えていかなくてはなりません。これまで以上に、電気学会の活動を通じて、電気工学の発展へ、みなさまのご協力・ご支援を賜ればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
令和7年6月