電気規格調査会(JEC)設立100周年を記念して
電気規格調査会(JEC)設立100周年を記念いたしまして,下記のコンテンツを準備いたしました。電気規格調査会の過去からの歩みや現状の課題などが述べられています。電気規格調査会の歩み
電気規格調査会は1910(明治43)年の2月に日本電気工芸委員会(Japanese Electrotechnical Committee)として設立が電気学会の総会にて決定されました(総会の記録はこちら)。その後,11月に第1回の日本電気工芸委員会の総会が開催されています(第1回総会の記録はこちら)。日本電気工芸委員会は電気機械器具の名称及びレーティングの統一に関する種々の事項を調査することを目的に設立され,1908年に設立された万国連合電気工芸委員会(IEC,現在は国際電気標準会議)への加盟もその役割のひとつでした。
JEC設立当初,IEC会議へ日本から出席したときの様子を紹介した演説原稿が電気学会誌に掲載されていたので,興味のある方はぜひお読みください。(演説原稿はこちら)
電気規格調査会の100年の歩みは,電気学会史の中で記録されています。50年史,75年史及び100年史のそれぞれにおいて当時の活動状況を見て取ることができます。
- 電気学会50年史より抜粋(第11章 電気機器及び材料の標準制定,P.231から)
- 電気学会75年史より抜粋(第11章 電気機器および材料の標準制定,P.63から)
- 電気学会100年史より抜粋(第10章 標準規格制定,P.111から)
また,電気学会75年史と同時期に編纂された,「四半世紀における電気工学の変貌と発展」の第17章には,当時の日本の規格の変遷が記されています。
四半世紀における電気工学の変貌と発展 17.標準規格 (P.1293から)
過去のJEC規格(参考)
過去に制定されたJEC規格の例を以下に記します。JEC規格番号にZがついているのは戦時中の暫定規格を表しています。JEC-35 同期機標準規定
JEC-35Z 電気機器の温度に関する暫定標準規定
電気規格調査会の標準化活動と課題
電気規格調査会の標準化活動と課題については,電気学会誌 2010年11月号(Vol.130 No.11)に以下の解説を掲載しましたのでご一読ください。「電気学会における標準化活動」 ~電気学会 電気規格調査会(JEC)設立100周年を迎えて~
電気規格調査会(JEC)構成と各部会の活動概要
電気規格調査会(JEC)構成と各部会の活動概要については,電気学会誌 2011年3月号(Vol.131 No.3)に以下のS技術レポートを掲載しましたのでご一読ください。電気規格調査会(JEC)構成と各部会の活動概要 ~電気規格調査会設立100周年を迎えて~
全国大会でのシンポジウム開催
大阪大学豊中キャンパスでの全国大会(2011.3.16-18)において,「国際標準化とスマートグリッド ~電気学会 電気規格調査会(JEC)設立100周年を迎えて~」と題したシンポジウムを開催するよう企画しました。しかし,東日本大震災の発生に伴い,全国大会行事のすべてを中止したため,誠に残念ながら本シンポジウムも中止となりました。ご講演予定者の皆様のご協力により,ご講演予定資料を以下のとおりWeb掲載することといたしますのでご覧ください。無断転載・複写はご遠慮ください。
- 国際ビジネス勝利の方程式
原田節雄(ジャーナリスト,元IEC/SMB日本代表委員) - 戦略的な国際標準化への取組の重要性とスマートグリッドにおける状況
田場盛裕(経済産業省) - IECのスマートグリッド戦略(最新動向)
合田忠弘(九州大学) - スマートグリッドに係わる情報・通信の国際標準化動向(IEC TC57の標準化動向と日本委員会の対応)
田中立二(東芝)・山岡和雄(電源開発) - スマートグリッド標準化議論の中でのTC8の役割
山口達史(東京電力)
ご意見・ご要望等について
本ホームページ及び標準化関係のご意見・ご要望等ございましたら,標準化推進室[iec(at)iee.or.jp ※(at)→@]までご連絡をお願い致します。【更新記録】
2010-11-1:本ページ開設
2011-4-11:「電気規格調査会(JEC)構成と各部会の活動概要」および「全国大会でのシンポジウム開催」を追加