支部長からのメッセージ(令和2年)

電気学会 東京支部会員の皆さまへ

東京支部長 林 泰弘

 

電気学会東京支部の活動は,1都9県(東京都,神奈川県,千葉県,埼玉県,栃木県,茨城県,新潟県,山梨県,静岡県の富士川以東)の約1万人の会員の皆様のご参画とご支援で成り立っております。その規模は,電気学会の全会員の約50%に相当します。

 

社会基盤として無くてはならない「電気」を取り巻く状況は,脱炭素化,デジタル化,分散化の世界的潮流を受け,再生可能エネルギーの利用拡大推進,モビリティの電化,機器・システム間の情報連携による全体最適化など,技術革新だけでなく制度改革も含め,従来の前提を大きく変える劇的な変化と広がりを見せています。これらに柔軟かつ迅速に対応していくために,電気学会の東京支部という「場」を通じて,企業,大学・高専,研究機関の会員の皆様が,集まり,つながり,新たな知識や技術を育んで頂くことを願っております。

 

そこで,東京支部では,重点活動方針として,「集まる」,「つながる」,「育つ」の三つを掲げます。会員の皆様や社会の要望に応えうる行事を企画し,そこに多くの社会人や学生が「集まる」ことにより,専門分野や世代を越えて人が「つながる」機会が生まれ,会員の皆様と電気学会が共に未来に向かって大きく「育つ」ことを目指して参ります。

 

新型コロナウィルス感染症のパンデミックは,人々が物理的距離を確保しながら社会活動を行わなければならないという,これまで経験したことのない甚大な制約を私たちに課しました。一方で,現代社会に浸透しているデジタル技術により,私たちはわずか数ヶ月の間に,リモートミーティング,ウェビナーなど,遠く離れた人々が物理的な移動無しで,会議や仕事や講義などを行う新たな活動の形を定着させつつあります。

 

東京支部におきましても,このリモート環境の定着によりもたらされた「集まる」「つながる」方法を更なる活動推進の契機と捉え,新たな取り組みとして,会員限定のプレミアム講演会をオンライン配信で実施します。会員の皆様に会場までお越し頂くことなく,最新の技術/制度動向などを情報提供して参ります。これまで高い評価を頂いております支部行事(東京支部カンファレンス,講演会,講習会,見学会,学生研究発表会など)につきましても,“ウィズコロナ”,“アフターコロナ”の状況を注視しながら適切な開催時期を選定し,オンラインでの実施も含め最善な対応を進めて参ります。

 

会員の皆様が東京支部という知の連携の「場」にご参集いただき,電気の未来を切り拓くための知の創造の契機となりますことを願っております。

 

令和2年7月

 

支部長からのご挨拶 一覧

平成26年 東京支部長 横田 岳志

平成27年 東京支部長 横田 岳志

平成28年 東京支部長 大崎 博之

平成29年 東京支部長 大崎 博之

平成30年 東京支部長 岡本 浩

平成31年 東京支部長 岡本 浩