支部長からのメッセージ(令和3年)

電気学会 東京支部会員の皆さまへ

東京支部長 林 泰弘

 

電気学会東京支部は,1都9県(東京都,神奈川県,千葉県,埼玉県,栃木県,茨城県,新潟県,山梨県,静岡県の富士川以東)より,電気学会全会員の半数に相当する約1万人の会員の皆様のご参画とご支援をいただいおり,改めて深く感謝申し上げます。

 

昨年,日本政府は2050年までのカーボンニュートラル達成を宣言し、本年6月2日には,「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が経済産業大臣より示されました。この戦略において,イノベーションを促進する予算や税制の措置,規制改革・標準化といった政策支援,ならびに14の産業分野における実行計画が打ち出されました。そして14分野には,「次世代電力マネジメント産業」をはじめ電気学会が対象とする諸領域が多数包含されており,電気学会は一段と高く広範に社会の期待を担うことになったと確信しております。

 

このように,社会の基盤としてなくてはならない「電気」を取り巻く状況は,脱炭素のみならずデジタル化,分散化の急速な進展を伴い,毎年加速しながら変化し続けています。その潮流に乗り損なうことなく,将来も見据え,技術革新、制度改革を支えていくことが私たち電気学会員に求められているのだといえましょう。激しい環境変化に柔軟かつ迅速に対応していくために,電気学会の東京支部という「場」を通じて,企業,大学・高専,研究機関の会員の皆様が,集まり,つながり,新たな知識や技術を育んで頂くことを願っております。

 

そこで,東京支部では,重点活動方針として,「集まる」,「つながる」,「育つ」の三つを掲げます。会員の皆様や社会の要望に応えうる行事を企画し,そこに多くの社会人や学生が「集まる」ことにより,専門分野や世代を越えて人が「つながる」機会が生まれ,会員の皆様と電気学会が共に未来に向かって大きく「育つ」ことを目指して参ります。

 

新型コロナウィルス感染症のパンデミックは,私たちの社会活動をすっかり様変わりさせ,この一年程度の間に,リモートミーティング,ウェビナーなど,遠く離れた人々が物理的な移動無しで,会議や仕事や講義などを行う形態が主流になりました。

 

東京支部におきましても,リモート環境で「集まる」「つながる」方法をフルに取り入れ,会員限定のプレミアム講演会や社会人向け・学生向けなど各種講習会をオンライン配信で実施して参りました。これからも,“ウィズコロナ”,“アフターコロナ”の状況を注視しながら,リモートのよさ,集合形式のよさを踏まえ,適切な時期・方法を選定して,会員の皆様に役立つ支部行事(東京支部カンファレンス,講演会,講習会,見学会,学生研究発表会など)を推進していく所存です。世代を超えた会員相互の交流の目玉である「東京支部カンファレンス」は,昨年は無念の中止を余儀なくされましたが,本年は初のオンラインでの開催を計画しております。

 

会員の皆様が東京支部という知の連携の「場」にご参集いただき,電気の未来を切り拓くための知の創造の契機となりますことを願っております。

 

令和3年7月

 

支部長からのご挨拶 一覧

平成26年 東京支部長 横田 岳志

平成27年 東京支部長 横田 岳志

平成28年 東京支部長 大崎 博之

平成29年 東京支部長 大崎 博之

平成30年 東京支部長 岡本 浩

令和元年 東京支部長 岡本 浩

令和2年 東京支部長 林 泰弘