技術者・研究者インタビュー Vol.3

技術者・研究者インタビュー Vol.3
技術者・研究者インタビュー Vol.3
ニュースレターの情報発信やコラボレーションを模索したい

ニュースレターの全体編集を担当

- 電気学会との関わりと活動状況について教えてください。

学生時代に電気学会に入りましたが、入社してすぐに画像処理の部門に配属されたため、別の学会に入りました。そのため電気学会の会員はパワエレの部署に異動するまでの約1年間中断していました。
その後パワエレ部署に異動したことで電気学会に入会し直し、大会で論文の発表などの活動をしていましたが、委員会等の活動はしていませんでした。ただ、国際規格関連ではJEMA、IEC、コンソーシアム等のWGの委員として参画していました。その後1年前に前任者から引き継いだ形で広報委員になりました。具体的には、機関誌のニュースレターについて、毎号4人で分担して全体の編集をしています。編集経験はありませんでしたが、誤字脱字のチェックから始まって、電気学会のルールに則ったチェックや言い回し等に至るまで見よう見まねで何とかやってきました。

異業種の人との交流の場が欲しい

- 電気学会への要望や提案などについてお話しください。

もっと面白い内容にできないのかなと思っています。制約事項が多いからできないのかなとは思っていますが、情報発信するために作っているはずが、堅くなりすぎて読んでもらえないというのも問題で、どうしたら読んでもらえるかは難しいテーマです。ニュースレターをもっと興味や関心が持てる内容にするということは、難しいですが、何らかの新規な企画も必要ではないかと考えています。
私は結構ものづくりに関心が強いので、それに直結するような開発エピソードや、よく使われる電子部品の最新情報などを、メーカーの営業の方に頼んで書いてもらうことは可能ではないかと考えています。製品に直接的な宣伝は問題があると思いますけど、よく使われる部品や最新の製品についての開発の苦労話などを書いてもらえば、ものづくりに関心のある人は必ず読むのではないかと思います。もちろん、依頼先や内容については公平性やバランスは保たなければなりませんが…。
また、最近論文が書きにくくなっています。技術の新規性が飽和状態になってきていて、新規性より応用が多くなっていると思います。そうした解決策の一つとして、異業種の人とのつきあいも広げていけば、それなりの道が見えてくるのかもしれません。交流という面では日々の業務もあることからサークル的な活動しかできないのが現状ですので、電気学会でサークルができてもいいと思います。そこなら議事録を残すわけでもないので何でも話せると思います。また大会や研究会を、全く異なる分野の学会と合同で行なうとか、いろいろなチャレンジがあっても良いと思います。

論文発表は会員の持つチャンス

- 後進への一言をお願いします。

大会での論文発表は、会員の持つ権利でありチャンスなので、それを楽しみにまでもっていければ、会員としての価値があると思います。
電気工学といっても、中を見ればいろいろな技術の集合体で、たくさんの勉強やいろいろな人との連携が必要ですが、それらを使って製品を作って売れたときの喜びは大きいと思います。
何かを形にしたい、という思いのある学生は、ぜひ電気を学んで頂きたい。

ー 終わり ー

聞き手
  • 電気学会/産業応用部門/編集広報委員
  • 塚越昌彦(TMEIC)
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