第24回(令和2年度)エネルギーワンダーランド実施報告書
2021/06/23
募集内容
ポスター |
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日時 |
2021年3月27日(土) 13時30分~ 16時00分 |
場所 |
Microsoft Teamsによるオンライン開催 |
実施内容 | エネルギーワンダーランドは、これから進路を考える高校生、高専生、大学生を対象として、話題性に富む設備見学とわかりやすい解説講義を組み合わせた企画として開催しているものであり、第24回となる今年度は、「(株)JERA 川崎火力発電所」のオンライン見学会と「東北大学 工学部電気情報物理工学科」でのオンライン解説講義を以下により実施します。 |
スケジュール |
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主催 | 一般社団法人 電気学会 電力・エネルギー部門 |
協賛 |
一般社団法人 日本電機工業会 |
後援 |
一般社団法人 電気学会 東北支部 |
参加費 |
無料(ご参加のための通信設備および通信費は参加者様のご負担となります) |
対象 | 高校生、工業高等専門学校生、大学生 |
定員 | 60名(先着順) |
申込期限 | 2021年3月4日(木) |
参加申し込み方法 | (1)参加者氏名,(2)学校名,(3)連絡先TEL・E-mailを明記の上,電気学会 電力・エネルギー部門 エネルギーワンダーランド係(担当:高野 啓)へE-mailでお申し込み下さい。参加確認と参加方法詳細についてのご案内を返信させて頂きます。
お申込みE-mail: ewl@ieej.org |
注意事項 | オンライン開催となりますため,下記事項をご確認ください。
※ 個人情報の取り扱いは電気学会のプライバシーポリシーに準じます。 |
ポスター |
実施概要
開催日 | 2021年3月26日(火) 13時30分~ 16時00分 |
内容 |
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主催 | 一般社団法人 電気学会 電力・エネルギー部門 |
協賛 | (社)日本電機工業会 |
後援 | 一般社団法人 電気学会 東北支部 |
参加人数 | 高校生 6名、高専生2名、教職員2名 |
実施概要 | エネルギーワンダーランド(EWL)は、これから進路を考える高校生・高専生を中心として、話題性に富む設備見学とわかり易い解説講義を組み合わせた企画である。 第24回の令和2年度は、新型コロナウイルスの感染拡大が収まっていないことも鑑み、Microsoft Teamsを使用したオンラインでの実施とした。設備見学はオンライン見学の実績を持つ(株)JERA 川崎火力発電所、解説講義は東北大学工学部電気情報物理工学科の斎藤浩海先生に依頼し、以下のスケジュールで実施した。 |
スケジュール |
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実施内容
(1) 設備見学:(株)JERA 川崎火力発電所
① 設備紹介
紹介映像とスライドにより、発電所の役割から最新技術までわかりやすく解説された。電気は貯めることが難しく、発電と使用がほぼ同時であること、火力発電は負荷変動への対応能力が高く、変動の大きな自然エネルギー発電を補う存在であること、燃料の調達から一貫して実施していること、More Advanced Combined Cycle (MACC)により世界最高水準の変換効率を実現していること、排熱を周辺工場に供給することで、さらなる環境負荷低減を図っていること等が紹介された。
② オンライン実験
LNG(液化天然ガス)の性質とその輸送および保管方法の理解を深めるため、オンライン上で実験実演が行われた。実験では液体保管状態のLNGと性質の似た液体窒素を使用し、低温保管環境の特殊性が紹介された。
③ オンライン見学
中央制御室、MACC、MACC2、近隣工場へ蒸気を供給する蒸気配管、排熱回収ボイラ、および脱硝装置が紹介された。画面越しの紹介ではあるが、JERA担当者様がライブカメラを持って実際に見学通路を歩き、発電機の前で手を振る、動作音をマイクで拾う等様々な工夫が凝らされており、発電所内の雰囲気は十分伝えられていると感じられた。事前に注意事項として伝えられていた通信状況による映像および音声の乱れもほとんど発生しなかった。
(写真1) MACC2タービンと発電機
(写真2) 発電所通路からの展望
(2) 解説講義および研究室紹介
① 解説講義
斎藤浩海先生より、電気の基本的な性質、電力システムの構成、需給調整の方法とその実例、および電力システムの研究方法について講義が行われた。初学者にも理解しやすいよう、専門用語の使用を避ける、実例を示す等、様々な工夫がされており、電力工学の全体像をイメージできる内容であった。配信開始直前の停電や回線の接続不良も発生したものの、当初予定した通りの内容で講義を実施できた。
(写真3) 講義タイトル
(写真4) 電力とは何か?
(写真5) 電力システムの動かし方
② 研究室紹介
斎藤研究室修士2年の菅原様より、研究室紹介と系統シミュレーションの実演が行われた。研究室紹介では、実際に研究室内をライブカメラを持って歩くことで、研究室内の雰囲気や、研究環境を伝えていただいた。さらに、研究内容の紹介では系統シミュレーションの実演も実施され、電力ネットワークの可視化手法についても、十分に伝えられていると感じた。
(写真6) 解析室
(写真7) 研究室
(写真8) 研究紹介
(写真9) 系統シミュレーションの実演
総評
今回のエネルギーワンダーランドは、オンライン開催というはじめての試みであったが、回線不良等のトラブルもあったものの、関係各位のご尽力の結果、概ね好評な形で終えることができた。次回開催時にはコロナウイルスが収束し、現地開催となることが望まれる。一方で、「現地までの旅費がかからない」「PCを用意すれば気軽に参加できる」等、オンラインならではの利点もあり、アンケートに次回以降もオンラインがよいと回答する方が多い結果となったことは、大きな成果であった。