部門長のご挨拶

電力・エネルギー部門長 石亀 篤司(大阪公立大学)

  •  日頃より電力・エネルギー部門(B部門)の活動にご理解・ご協力を頂きありがとうございます。
  •  副部門長,次期部門長での経験を活かして部門長としてこれから2年間,会員の皆さまとともに部門の発展に尽くしていく所存でございますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
  •  B部門は,現代の社会基盤・産業基盤を支える電力・エネルギーシステムに関する幅広い研究領域を担っていることを特徴としています。SDGsや自然災害に対するレジリエンス等に対応し, コロナ禍の制約条件下におけるイノベーションの創出に向けた新たな対象領域を開拓するために,これまでの知見や経験を最大限に活用し,2050年カーボンニュートラル社会の実現に向け,技術面・学術面から積極的に取り組みB部門プレゼンスの向上に努めて参ります。
 
  •  B部門では,デジタル化,脱炭素化,エネルギー効率の最適化,分散化,持続可能性などの解決すべき課題を念頭に,令和4年度に,『ビジョン2030ビヨンド』を策定します。これは2050年に向け,その中間点となる2030年の国の目標達成に技術面・学術面からの貢献を目指すものです。今後はそのビジョンの深化を行い,well-being社会の達成に向けて,他部門・異分野と連携しながら各種活動を進める予定です。
 
  •  B部門の活動を支えているのは電気学会全会員の4割弱を占める約7,000名の会員の皆様ですが,ここ10数年間,会員数の減少に歯止めがかからない状況にあります。若手会員の春の退会も多く,繋ぎ止めや高齢化対策は継続の課題であり,ビックイベントである部門大会に注力するなど,会員の皆さまの絆を深めていただける魅力ある部門となるよう企画を進めて参ります。
 
  • 1.研究調査活動領域の拡大
  •  将来の電力分野を取り巻く環境の変化を見据え,分野横断的な調査専門委員会や研究会の検討など研究調査活動の活性化の議論をさらに進めます。昨年の部門大会では,電力のデジタル化が与えるインパクトを広く議論することを目的として「デジタル化が切り拓く2050年カーボンニュートラル~電力・エネルギー部門の挑戦~」を開催しました。今後も特別講演,パネルディスカッション等の企画の充実を図るとともに,ウィズコロナ時代での開催方法の工夫を検討して参ります。
 
  • 2.情報発信力(広報力)
  •  部門ホームページのコンテンツの充実,SNSの活用による広報活動のさらなる強化を図ります。昨年度から電気学会本部と連携して進めてきた「U-21学生研究発表会」など,将来を担う若手の方々が関心をもっていただける活動を進めます。
 
  • 3.論文誌の質の向上
  •  部門論文誌は電子投稿査読システムのもと,丁寧な査読を維持しつつ,海外論文委員拡充による編修体制を強化し,査読期間の短縮によるタイムリーな技術情報の発信を進めます。共通英文論文誌は,研究の多様化へ柔軟に対応し論文価値を向上させるために部門としての特集号の提案,企画を継続します。研究会とも連携し,IEEE PESとのMoU締結などにより掲載数の増加に努めます。
 
  •  会員の皆様のご支援,ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 

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