技術報告新刊 第1602号:鉄道システムにおける耐雷技術の現状と課題

2026/01/20

2025年10月22日(発刊日)
鉄道システムにおける耐雷技術の現状と課題調査専門委員会

要 約

我が国において、安全・安定輸送を実現している鉄道インフラは,技術集約的な巨大なシステムとなっているため,小さなトラブルが大きなトラブルに発展することが多く,極めて高い信頼度が要求されている。他方,地方における廃線も問題となっており,少子高齢化社会の一層の進展を見据えれば,現状の鉄道の信頼度を維持しつつの保守性の向上やコストダウンも求められている。現在鉄道において主流となっている電気鉄道においては、速度制御のための電動機制御や直流給電のための変換器だけでなく、回生エネルギー有効活用のためにパワーエレクトロニクスを用いた新たな技術が導入されている。また、安全運行にとって重要な信号に関する技術もデジタル化によってより高度なものとなっている。そのため、鉄道における電気設備並びに信号設備におけるトラブルの原因として,雷が大きな割合を占めており,鉄道における信頼度向上には合理的な耐雷設計の確立が求められている。一方で鉄道会社毎に耐雷設計に関する考え方が異なる部分も散見され,統一的な雷害対策が取られているとは言い難い。そこで、本技術報告書では,鉄道における耐雷設計の移り変わりについてまとめるとともに,近年の雷害事例について調査を行った結果を述べる。そして、これらを踏まえ、一般電力系統における耐雷設計の指針との対比を行うことで鉄道における雷害対策の課題を明らかにし、鉄道電気システムにおける耐雷設計への提言を行う。

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