技術報告新刊 第1606号:将来的超電導活用に向けた超電導機器技術の整理

2026/03/26

2026年2月24日(発刊日)
超電導機器技術の将来的な技術動向協同研究委員会

要 約

本報告書は、超電導機器の社会実装に向けた課題と将来の方向性を検討し、超電導機器開発の現状把握と課題整理を目的として実施された調査研究の成果をまとめたものである。調査は二段階に分けて行い、第一段階ではこれまで開発されてきた超電導機器技術の開発経緯や成果を整理し、第二段階では社会実装の可能性や将来の課題について議論を行った。技術評価には TRL(Technology Readiness Level)を用い、各超電導機器の技術力を客観的に評価するとともに、普及に至らなかった要因やカーボンニュートラル社会への適用可能性についても議論した。調査対象分野は、電力機器(発電機、変圧器、ケーブルなど)、医療機器(MRI、脳磁計)、分析装置(NMR)、加速器、核融合、交通、産業機器など多岐にわたる。MRIやNMRのように超電導技術が不可欠な磁場応用装置は普及している一方、既存の競合機器が存在する電力応用分野では、TRL7(実運転条件下での実証)や TRL8(システム完成・認証)に到達している機器はあるものの、広く普及するには至っていない。その要因として、極低温環境維持の高コストや運用の難しさに加え、超電導産業構造の未確立が挙げられる。今後、超電導技術の普及拡大には、液体水素との連携による冷熱利用価値(トータルシステムとしてのベネフィット)の創出や核融合開発との連携が重要であると考えられる。

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