平成25年 電力・エネルギー部門「研究・技術功労賞」受賞者

電力・エネルギー部門(B部門)では,長年,地道な活動を続けてこられ,技術の発展に貢献された研究者または技術者の方々の労に報いるとともに,電力・エネルギー分野技術の更なる発展を図ることを目的とし,平成18年から,部門表彰制度として「研究・技術功労賞」を新たに設けております。
研究調査運営委員会および部門役員会での審査の結果,平成25年度の受賞者は,次の方に決定いたしました。表彰式は,朱鷺メッセ(新潟)で開催されました平成25年電力・エネルギー部門大会の表彰式(8月28日)で執り行われました。

件名 受賞者(所属) 受賞理由
「電力系統の安定度解析を通じた電力系統の安定運用への貢献および再生可能エネルギー大量普及を可能とする低コストな系統対策の研究への貢献」

駒見 慎太郎 殿
(北陸電力(株))

駒見 慎太郎 殿 (北陸電力(株))
20年以上にわたり,発変電設備の新増設工事等の事前検討として,電力系統の各種故障発生時等における系統の安定度解析や,発変電設備,調相設備等に対する設備対策および制御機能選定に向けた解析業務に従事し,電力系統の安定運用に貢献・寄与してきた。また太陽光発電(PV)等の再生可能エネルギー大量導入時の電力系統への影響に関する研究の発展に大きく貢献してきた。大量のPV出力把握のため,出力の相互平滑化効果を定式化し,PV大量連携地の電圧上昇対策として常時進み力率運転の効果を確認した。さらに,分散型電源の系統連係対策として,瞬時電圧低下時の運転継続機能の重要性等を検証するなど,電力系統の按手度解析ならびに系統対策の研究に大きく貢献した。