技術報告新刊 第1617号:配電設備のレジリエンス強化に関する技術動向と課題
2026/09/24
2026年9月8日(発刊日)
配電設備のレジリエンス強化に関する技術動向と課題調査専門委員会
要 約
近年,自然災害の激甚化,多様化に伴い,配電設備の被害が広域化,複雑化しており,電力供給の早期復旧に向けたレジリエンス強化が重要となっている。本報告では,台風,地震,大雪,噴火を対象とし,各一般送配電事業者における配電設備の被害実績,復旧体制,設備対策技術,影響予測技術,復旧支援技術を調査,整理した。その結果,倒木,飛来物,土砂崩れ等の二次被害が配電設備被害の主要因であることが確認された。また,早期復旧には,被害状況の迅速な把握,関係者間の情報共有,復旧要員,資機材の効率的配置が重要であり,復旧支援システム,ドローン,高圧発電機車,高所作業車等の活用が有効であることが示された。さらに,鉄道,通信分野の復旧支援技術や,海外におけるデジタルツイン,衛星画像解析,AI 予測等の事例を調査し,国内への導入に向けた課題を整理した。これらを踏まえ,設備,環境データの整備,予測精度の向上,災害時における迅速性の確保,平時訓練を通じた運用定着など,配電設備の強靭化と早期復旧に向けた今後の課題を取りまとめた。
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