令和4年度(第109代)電気学会会長 勝野 哲

2022/06/02

このたび,電気学会の第109代会長を務めることになりました。これから1年間,どうぞよろしくお願い申し上げます。
日本で電気が利用されるようになってから今日に至るまで,その使用量は爆発的に増加してきた一方,電圧や周波数といった質が変わることはありませんでした。この質的変化がなかったことは,電気が他のあらゆるエネルギーに比べて,利用しやすく,互換性が高かったことの所以であったと考えられます。この電気の優位性は今後も揺らぐことなく,カーボンニュートラルを目指す中においては,電気の利活用がより一層進むものと考えられます。
電気学会は,創設時より,”学術”と”実業”とを結びつけることにより,電気に関する研究の進歩とその利用普及に大きな貢献を果たしてきました。その結果,様々な立場や専門分野を持った研究者や技術者が集う『場』が形成されるに至っています。
カーボンニュートラル実現に向けた社会構造の大転換を踏まえたとしても,電気学会の創設以来果たしてきた『場』としての役割は,今後も変わるものではありません。社会の要請や学会員の皆様のご要望に応える形で,この『場』をより充実・拡大していけるよう,尽力したいと思います。
学会活動の多くは,部門や支部等の各事業体を通じて行われています。今年度策定される新たなグランドデザインのもと、各事業体の皆さま方と議論を重ねながら,あるべき姿実現に向けた具体的な施策の検討を進めていく所存です。
引き続き,皆さまのお力添えをいただきますよう,どうぞよろしくお願いいたします。