電気学会におけるカーボンニュートラルへの取り組みについて

 2020年10月26日,臨時国会の所信表明演説において,菅義偉内閣総理大臣は「2050年までに,温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする,すなわち2050年カーボンニュートラル,脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言しました。そして,それを達成するための戦略,政策が策定され,研究開発も加速されようとしています。
 電力部門や運輸部門でのカーボンニュートラルへ向けた研究開発は,電気工学が深く関わる分野です。さらに産業部門や民生部門なども含めて,回転機,パワーデバイスを含むパワーエレクトロニクス,モータドライブシステム,LED,家電製品などの一層の省エネ化のための技術開発において,あるいはスマートシティなども含めてシステム的な検討などにおいて,電気工学技術者の役割は大きく,それに応えることが期待されています。
 電気学会の会員,事業維持員にも様々なステークホルダーがいて,意見が必ずしも一致するとは限りません。電気学会が学術的,技術的に正確な情報提供,発信をすることが重要ですし,講演会やシンポジウムなど,正しい情報等に基づく議論の場を提供することも学会の役割です。
 この度,電気学会としてのカーボンニュートラルに向けた取り組みのHPを作成し,情報発信を続けて参ります。

会長 大崎 博之

【おもな活動内容】

 
実施日 実施内容 備考
2021.5.28 大崎 博之 会長演説
「連携と総合力でグローバルな課題に取り組む! – ポストコロナ社会での活動とカーボンニュートラルへの貢献 -」
原稿
YouTube
学会誌への掲載:2021年7月
2021.8.25 B部門大会 パネルディスカッション
「デジタル化が切り拓く2050年カーボンニュートラル – 電力・エネルギー部門の挑戦 -」
HP
大会チラシ
YouTubeによる一般公開有り
2021.8.27 東京支部カンファレンス〔参加費無料〕
特別講演
 講師:田辺新一氏(日本建築学会会長/早稲田大学建築学科教授)
 題目:脱炭素社会における住宅・建築・都市
HP
2021.9.3 D部門 スマートファシリティ研究会
「カーボンニュートラルの実現に向けたスマートファシリティ」
HP
2021年10月
~ 2024年9月
A部門 カーボンニュートラルに向けたエネルギー変換システムの磁気応用技術調査専門委員
設置趣意書
マグネティクス技術委員会
2021.10.21
~ 10.22
D部門 スマートファシリティ研究会
「脱炭素社会2050年を実現するための需要家電力資源を利用したエネルギー」
プログラム
参加登録のお申込み
連催:電子情報通信学会
2021.12.15 産業応用フォーラム
「次世代自動車用車載・インフラ電源システム」
プログラム
協賛:自動車技術会、
B部門新エネルギ-・環境技術委員会
2022.3.15 日本機械学会誌 
カーボンニュートラルへの道「省エネの視点から」<電気学会合同企画>
HP
2022.3.21 全国大会 シンポジウム
H1 研究・イノベーション学会との連携企画
2050年カーボンニュートラルを達成するためには
– 欧米および日本の政策動向からイノベーションを社会実装するための道筋を考える –
公開専用ページ
共催:研究・イノベーション学会
2022.3.21
~ 3.23
全国大会 シンポジウム
H4 再生可能エネルギー大量導入に伴う系統慣性低下に対応するための技術開発成果
– NEDO「再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発事業」 –
プログラム

H5 IoE社会のエネルギーシステムのグランドデザイン
– 再エネ主力電源化に向けたパワーエレクトロニクス技術への期待 –
プログラム

H6 カーボンニュートラル時代の電力需給解析
プログラム

S7 小型モジュール原子炉(SMR)・新型炉の現状と今後の展望
プログラム

S16 エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス拡大に向けた取り組み
– カーボンニュートラルに向けた需要家電力資源の活用拡大 –
プログラム


【このページに関するお問い合わせ】
電気学会 総務課
e-mail:kanri(at)iee.or.jp [(at)→@に変更下さい]