新刊「生き物は電気で動いている(上巻)」のご案内

2025/05/30

新刊技術啓発書「生き物は電気で動いている(上巻)」を発行致しました。
<人体の動きを『電気』の観点から分かりやすく解説>
普段はあまり意識しませんが、人体は『電気』を利用して動いています。体の中を流れる電気とはどんなものか、人間だけが電気を利用しているのかなど、体の中の電気の作用を小学生から大人まで幅広い読者層を意識して、分かりやすく解説しています。本書は上巻と下巻に分かれており、どちらも ほど良い長さで手軽に読めるようになっています。上巻では神経と電気の関係、目・鼻・耳など五感をつかさどる器官の働きについて説明しています。この本が読者の方々のご自分の身体を見つめ直すきっかけになれば幸いです、是非ご一読ください。
著者の新藤博士(電気学会フェロー、IEEEフェロー)はこの本を纏められた後、逝去されました。この場をお借りして謹んでご冥福をお祈りいたします。

A5 版 56ページ 一般価格275円 (会員価格220円) 発行・発売:電気学会出版事業委員会 技出啓発書部会  電気学会電子図書館専売図書のため、ISBNはございません。
電気学会電子図書館 https://ieej.bookpark.ne.jp/ からご購入下さい。電子図書館の上部の検索で「生き物は電気」と入力して頂くと、ご購入ページが開きます。

【本書(上巻)の目次】
第1章 はじめに −ロボットと人間の動く仕組みは同じ?生体電気の話-
 1.1 ロボットと人間の動く仕組み
 1.2 生体電気の歴史 −それはカエルで始まった―
第2章  体の中を伝わる電気信号 −神経の働き−
 2.1 なぜ神経に電気が起こるのか  <コラム>原子とイオンの話
 2.2 どうやって神経で電気が伝わるのか <コラム> イカでノーベル賞を獲った男達
 2.3 ニューロン(神経細胞)からニューロンへの信号の伝わり方
 <コラム> クラゲの感じ方、人の感じ方 <コラム> 毒はなぜ毒なのか
第3章  人間の五感は優秀なセンサ
 3.1 眼:一億画素超えの高性能デジタルカメラ
 <コラム> 人間以外の動物には世界がどう見えている?
 3.2 耳:周波数分解する高性能マイク
 <コラム> ファラデーとフレミング <コラム> 人は聞きたいものだけ聞く?
 3.3 鼻:ppmをはるかに超える超高感度化学物質センサ
 <コラム> 香りは記憶を呼び覚ます?
 3.4 舌:「うまみ」の判る化学センサ
 <コラム> うま味とは? <コラム> レモンを甘くする果物?
 3.5 皮膚:温度も測れる圧力センサ <コラム> 世界一辛い唐辛子の辛さは?