平成23年度倫理委員会特別企画

2011/12/08

「誰がリスクに責任を持つのか」のご案内
(電気学会教育フロンティア研究会との共催)

倫理委員会では2009年度から、学会内に「技術者倫理教育」に関する先進的・創造的な研究発表と研究成果の蓄積の場所を確立することを目指して、教育フロンティア研究会との共催行事を行っています。今年度の研究会は12月8~9日に京都大学を会場にして行います。第1日が倫理委員会の特別企画、第2日が「技術者倫理と教育一般」をテーマにする通常の研究会です(後者については文末の備考を参照ください)。
今年度の特別企画は、「誰がリスクに責任を持つのか」をテーマに冬の古都情緒を楽しめる京都大学を会場として行います。「世界リスク社会」(ウルリッヒ・ベック)という言葉で表されるように、今日、科学技術のリスクは、空間的・時間的・社会的に限定できない、グローバルな影響を持つものとなり、社会に技術を提供する側にいる私たち技術者共同体の責任範囲はどこまでかは極めて重要な倫理的課題となっています。そこで、この課題をめぐって、倫理学の高橋康造先生、電力中央研究所の佐藤清氏、東芝の土井美和子氏に、それぞれの立場からの考察をお願いいたしました。実りある会合にするために、教育機関や企業において技術者倫理教育や研修に携わっておられる皆様の積極的なご参加をお願いいたします。

日時

平成23年12月8日(木)13:00-17:30

会場

京都大学(〒606-8501京都左京区吉田本町)
百周年時計台記念館(電話 : 075-753-2285)2階 国際交流ホールII/会議室IV

プログラム

【第1部】
13:00-16:20 講演
(司会)喜古俊一郎(日立)
13:00 委員長挨拶 臼田誠次郎(日本工営)
13:05 企画説明 松木純也(福井大学)
13:10-14:10 講演1「組織の不祥事と命令系統の機能不全」 高橋康造(八戸工業大学)
14:10-15:10 講演2「巨大技術に関わる技術者の社会的責任について~東日本大震災時のメディアへの対応を通して感じたこと~」 佐藤 清(電力中央研究所)
15:10-15:20 休憩
15:20-16:20 講演3「情報利用とライフスタイルの変遷」 土井美和子(東芝)
16:20-16:30 休憩

【第2部】
16:30-17:30 パネル討論「誰がリスクに責任を持つのか」
(司会)松木純也(福井大学)
(パネリスト)高橋康造、佐藤清、土井美和子他

参加費

無料

懇親会

終了後の18:00-20:00に同大学レストラン(場所は未定)にて、懇親会を予定しています(会費3,000円、当日申し受けます)。

特別企画主催

電気学会倫理委員会

共催

電気学会A部門教育フロンティア技術委員会