電気学会著作権Q&A
電気学会が編集または発行する著作物については,「著作権規程」(編修・規程3)において著作権に関する基本的事項を定めています。以下は著作権について多かったお問合せの例ですので,ご参照下さい。なお,引用・転載許諾願を郵送で提出する場合は,必ず返信用封筒(必ず切手を貼付して下さい)を同封して下さい。
全般
Q:著作物とは何ですか?A:「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」(著作権法第2条第1項第1号)です。
Q:電気学会に譲渡する著作権には,どのようなものがありますか?
A:著作権法第21条から第28条に定められる権利です。具体的な内容(条文)については,
こちらをご覧下さい。
引用
Q:自分,または第三者の著作物に掲載されている図面を,自分の論文で使いたいのですが,どこかに許諾を得る必要がありますか?A:「引用」の範囲内であれば,著作権者に許諾を得る必要はありませんが,注などで出所を明示しなければなりません。ただし,キャラクター商品を利用した図面を掲載する場合は,必ずその商品を製造・販売している企業に許諾を得て下さい。
Q:「引用の範囲」がよくわかりません。
A:「引用の範囲」は以下の「引用」の条件を満たすものです。
- 既に公表された著作物であること
- 公正な慣行に合致すること
- 引用を行う必然性があること
- 報道,批評,研究,その他の目的上,正当な範囲内であること(利用者の著作物が主で,引用部分が従の関係にあること)
- 括弧などにより,引用部分が利用者の表現部分と明確に区別されていること
- 出所を明示していること
転載
Q:電気学会の出版物に掲載された自分の論文を,別の本や雑誌に掲載することはできますか?A:可能ですが,遅くとも別の本や雑誌の発行の1ヶ月前までに引用転載許諾願を本会に提出して下さい。
Q:電気学会の出版物に掲載された自分の論文を要約して,会社の報告書に掲載することはできますか?
A:可能です。引用転載許諾願を提出していただく必要はありませんが,出所を必ず明記して下さい。
Q:電気学会の出版物に掲載された自分の論文を,自分の研究室のホームページで公開することはできますか?
A:可能ですが,事前に引用転載許諾願を本会に提出して下さい。なお,版の相違による混乱を防ぐため,お手元にある最終版ではなく,電気学会の出版物に掲載された版を公開して下さい。
Q:電気学会の出版物に掲載された自分の論文を,社内や学内のイントラネットで公開することはできますか?
A:可能ですが,事前に引用転載許諾願を本会に提出して下さい。なお,版の相違による混乱を防ぐため,お手元にある最終版ではなく,電気学会の出版物に掲載された版を公開して下さい。
Q:電気学会の出版物に掲載された自分の論文を,大学の機関リポジトリで公開することはできますか?
A:掲載する対象や出版物の公開媒体によって扱いが異なります。
以下の表をご参照下さい。なお,いずれの場合でも,出所を明記するとともに,電気学会ホームページへのリンクを張って下さい。
【機関リポジトリでの公開許諾基準】(○印は機関リポジトリでの公開を許諾します)
電気学会の公開媒体
掲載対象 |
J-STAGE (無料公開分) | J-STAGE/Wiley (有料公開分)注2 | 冊子/電子図書館 (すべて有料公開)注3 |
---|---|---|---|
書誌情報 | ○ | ○ | ○ |
Abstract | ○ | ○ | ○ |
Extended Summary | ○ | ― | なし |
全 文 | ○注1 | × | × |
注2:可能であれば,全文については,J-STAGEもしくはWiley Online Libraryでご覧いただけることをご案内下さい。
注3:可能であれば,電気学会の電子図書館もしくは冊子体でご覧いただけることをご案内下さい。なお,出版物によって,公開媒体(電子図書館か冊子体か)が異なります。ご注意下さい。
複製
Q:電気学会の出版物に掲載された自分の論文や第三者の論文を,大学の授業の教材として使いたいのですが,複製して配布できますか?A:可能です。教育目的の利用については,著作権法第35条で定められていますので,許諾を得ていただく必要はありません。ただし,「必要と認められる限度」であり,学会の利益を不当に害する場合は,この限りではありません。
Q:電気学会の出版物に掲載された論文を,講習会の教材や社内資料として使いたいのですが,複製して配布できますか?
A:自分の論文と第三者の論文で扱いが異なります。
- 自分の論文:
可能ですが,事前に引用転載許諾願を本会に提出して下さい。 - 第三者の論文:
- 〔アナログ複写複製利用の場合〕
可能です。紙媒体への複写(著作物の複写または印刷)については,(公社)日本複製権センターに委託しています。同センターと包括複写許諾契約を締結されている企業の方は,直接,センターにご連絡下さい。それ以外の方は,まず複写権の行使の委託をしている(一社)学術著作権協会から許諾を受けて下さい。
〔(公社)日本複製権センター〕
〒105-0002
東京都港区愛宕1-3-4 愛宕東洋ビル7F
〔(一社)学術著作権協会〕
〒107-0052 東京都港区赤坂9-6-41 乃木坂ビル2階
TEL: 03-3475-5618(受付9:30~17:30)
E-mail: info@jaacc.jp(総合窓口) - 〔デジタル複写複製利用の場合〕
電磁的記録媒体への複写(著作物の電子化・PDF化等,電子ファイルのコピー)については, (公社)日本複製権センターに委託していません。電気学会も許諾しておりません。電気学会電子図書館やJ-STAGEをご利用下さい。
- 〔アナログ複写複製利用の場合〕
Q:電気学会の出版物に掲載された自分や第三者の論文を,大学の入試問題に使うことはできますか?
A:可能です。試験問題としての複製等については,著作権法第36条で定められていますので,許諾を得ていただく必要はありません。ただし,「必要と認められる限度」であり,学会の利益を不当に害する場合は,この限りではありません。
Q:電気学会の出版物に掲載された自分や第三者の論文を,様々な問題集で使うことはできますか?
A:まず引用転載許諾願を本会に提出して下さい。検討の上,ご回答申し上げます。
翻訳
Q:電気学会の出版物に掲載された自分や第三者の論文を,翻訳して出版することはできますか?A:まず引用転載許諾願を本会に提出して下さい。検討の上,ご回答申し上げます。
問合せ先
Q:著作権に関する学会事務局の窓口はどこですか?A:編修出版課 [edit(at)iee.or.jp (at)→@]です。