電気学会論文誌の即時オープンアクセス方針への対応について

電気学会編修会議

2024年2月16日に内閣府の統合イノベーション戦略推進会議において決定された「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」(以下,基本方針)注1を受け,電気学会論文誌の対応をお知らせします。
なお,編修会議では,電気学会論文誌の将来あるべき姿について,継続的に検討しております。電気学会論文誌は電気学術の最新の研究成果を発表できる論文誌であり続けますので,今後も皆様の成果発表の場としてご活用ください。

●電気学会論文誌A,B,C,D,E

  • ・電気学会論文誌A,B,C,D,EはJ-STAGEにおいて5年間認証をかけて公開し,その後,フリーアクセスに移行しています(5年間のエンバーゴ期間注2を設けております)。この対応は変わりません。
  • ・ただし,基本方針の対象となる競争的研究費制度注3に該当する競争的研究費による論文,資料,研究開発レターについては,掲載号発行後,著者が所属する機関の機関リポジトリに「著者最終稿」を掲載することを許諾します。機関リポジトリへの掲載にあたっての手続き等は以下のとおりです。

  • *「著者最終稿」は「電気学会論文誌への掲載が決定し,電気学会に提出した最終原稿」を指すものとします。
  • *掲載号発行後,機関リポジトリへ「著者最終稿」を掲載する旨の引用転載許諾願を作成し,電気学会編修出版課(edit[at]iee.or.jp [at]→@)にご提出ください。なお,基本方針の対象となる競争的研究費を受給している研究成果であるかは,謝辞への記載をもって判断します。謝辞に当該競争的研究費を受給していることを明記していない論文,資料,研究開発レターについては,許諾できません。
  • *機関リポジトリへの「著者最終稿」の掲載にあたっては,必ず出典(掲載論文誌名やDOI,J-STAGE掲載ページのURL等)を機関リポジトリ内に明記してください。出典の記載例は以下のとおりです。

  •  This is the peer reviewed version of the following article: [FULL CITE], which has been published in final form at [Link to final article using the DOI].

  • *電気学会論文誌では,投稿時に著作権法第21条から第28条にかかる権利を電気学会に譲渡していただいています。機関リポジトリに「著者最終稿」を掲載するにあたっては,以下の例に則り,原稿の余白部分に必ず権利表示を行ってください。
    例)2025年発行の論文誌に掲載される場合は以下のように記載する。
      © 2025 The Institute of Electrical Engineers of Japan

  • ・上記競争的研究費によらない論文,資料,研究開発レターを含め,すべての論文,資料,研究開発レターについて,引き続き,エンバーゴ期間終了後,J-STAGE掲載版の機関リポジトリへの掲載を許諾します。掲載を希望する方は,掲載が可能となった後,引用転載許諾願を作成し,電気学会編修出版課(edit[at]iee.or.jp [at]→@)にご提出ください。なお,機関リポジトリへのJ-STAGE掲載版の掲載にあたっては,機関リポジトリ内に必ず出典(掲載論文誌名やDOI,J-STAGE掲載ページのURL等)を明記してください。

●電気学会英文論文誌D(IEEJ Journal of Industry Applications)

  • ・電気学会英文論文誌DはJ-STAGEにおいてフリーアクセスで公開しています。この対応は変わりません。
  • ・J-STAGEは基本方針における「機関リポジトリ等」に該当しますので,J-STAGEへの掲載をもって,著者の基本方針への対応は完了します。
  • ・J-STAGEへの掲載とあわせて,J-STAGE掲載版を著者が所属する機関の機関リポジトリに掲載することも可能です。掲載号発行後,機関リポジトリへの掲載を許諾しますので,掲載を希望する方は引用転載許諾願を作成し,電気学会編修出版課(edit[at]iee.or.jp [at]→@)にご提出ください。なお,「著者最終稿」(電気学会論文誌への掲載が決定し,電気学会に提出した最終原稿)の機関リポジトリへの掲載は許諾しません。
  • ・機関リポジトリへのJ-STAGE掲載版の掲載にあたっては,機関リポジトリ内に必ず出典(掲載論文誌名やDOI,J-STAGE掲載ページのURL等)を明記してください。

●電気学会共通英文論文誌(IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering)

  • ・電気学会共通英文論文誌はWiley & Sons社のWiley Online Libraryにおいて,ハイブリッドオープンアクセスで公開されています。この対応は変わりません。
  • ・著者は,掲載決定後から最終原稿提出時までの間に本会へ申し出ることにより,論文,研究開発レターをオープンアクセスで公開することができます。ただし,オープンアクセスで公開するためには,掲載料の代わりに,APC費用(Article Publication Charge,1件あたり2,900ドル・2025年9月時点)をJohn Wiley & Sons 社へ支払わなければなりません。
  • ・オープンアクセスで公開された論文,研究開発レターは,Early Viewでの公開後すぐにWiley Online Library掲載版を機関リポジトリに掲載することが可能です。なお,掲載にあたっては,電気学会およびWiley & Sons社への申請も不要ですが,機関リポジトリ内に出典(掲載論文誌名やDOI,Wiley Online Library掲載ページのURL等)を明記する必要があります。
  • ・オープンアクセスではない論文(フリーアクセスで公開されているInvited Review Paperを含む),研究開発レターは,Early Viewでの公開から1年を経過した後,「著者最終稿」(電気学会論文誌への掲載が決定し,電気学会に提出した最終原稿)を機関リポジトリに掲載することが可能です(発行後すぐには掲載できません)。「著者最終稿」を機関リポジトリに掲載するにあたって,電気学会およびJohn Wiley & Sons 社への申請は不要ですが,必ず出典(掲載論文誌名やDOI,J-STAGE掲載ページのURL等)を機関リポジトリに明記してください。出典の記載例は以下のとおりです。

  •  This is the peer reviewed version of the following article: [FULL CITE], which has been published in final form at [Link to final article using the DOI]. This article may be used for non-commercial purposes in accordance with Wiley Terms and Conditions for Use of Self-Archived Versions. This article may not be enhanced, enriched or otherwise transformed into a derivative work, without express permission from Wiley or by statutory rights under applicable legislation. Copyright notices must not be removed, obscured or modified. The article must be linked to Wiley’s version of record on Wiley Online Library and any embedding, framing or otherwise making available the article or pages thereof by third parties from platforms, services and websites other than Wiley Online Library must be prohibited.

  •  また,電気学会論文誌では,投稿時に著作権法第21条から第28条にかかる権利を電気学会に譲渡していただいています。機関リポジトリに「著者最終稿」を掲載するにあたっては,以下の例に則り,原稿の余白部分に必ず権利表示を行ってください。
    例)2025年発行の論文誌に掲載される場合は以下のように記載する。
      © 2025 The Institute of Electrical Engineers of Japan

 注1:https://www8.cao.go.jp/cstp/oa_240216.pdf

 注2:論文誌が刊行されてから,掲載原稿の全文が機関リポジトリ等で利用可能になるまでの公開禁止期間。

 注3:科学研究費助成事業(JSPS),戦略的創造研究推進事業(JST),革新的先端研究開発支援事業(AMED),創発的研究支援事業(JST)



  論文誌A,B,C,D,E 英文論文誌D 共通英文論文誌
プラットフォーム J-STAGE J-STAGE Wiley Online Library
エンバーゴ期間 5年間 なし 1年間
基本方針の対象となる競争的研究費による論文等の機関リポジトリでの取り扱い 掲載号発行後,すぐに著者最終稿を機関リポジトリに掲載可能 掲載号発行後,すぐにJ-STAGE掲載版を機関リポジトリに掲載可能 ・オープンアクセスで公開された論文等は,Early Viewでの公開後,すぐにWiley Online Library版を機関リポジトリに掲載可能
・オープンアクセスではない論文等(Invited Review Paperを含む)は,Early Viewでの公開後,1年間を経過した後,著者最終稿を機関リポジトリに掲載可能
上記以外の論文等の取り扱い 掲載号発行後,5年間を経過した後に,J-STAGE掲載版を機関リポジトリに掲載可能 同上 同上
機関リポジトリへの掲載にあたっての申請要否 電気学会への申請要 電気学会への申請要 電気学会およびWiley & Sons社への申請不要
機関リポジトリへの掲載にあたっての留意事項 ・機関リポジトリ内に出典(掲載論文誌名やDOI,J-STAGE掲載ページのURL等)の明記が必要
【著者最終稿の出典記載例】This is the peer reviewed version of the following article: [FULL CITE], which has been published in final form at [Link to final article using the DOI].
・著者最終稿の掲載にあたっては,原稿の余白部分に権利表示を行う(例:© 2025 The Institute of Electrical Engineers of Japan)
・機関リポジトリ内に出典(掲載論文誌名やDOI,J-STAGE掲載ページのURL等)の明記が必要
・著者最終稿の掲載は不可,J-STAGE掲載版のみ掲載可能
・機関リポジトリ内に出典(掲載論文誌名やDOI,Wiley Online Library掲載ページのURL等)の明記が必要
【オープンアクセスではない論文等の出典記載例】This is the peer reviewed version of the following article: [FULL CITE], which has been published in final form at [Link to final article using the DOI]. This article may be used for non-commercial purposes in accordance with Wiley Terms and Conditions for Use of Self-Archived Versions. This article may not be enhanced, enriched or otherwise transformed into a derivative work, without express permission from Wiley or by statutory rights under applicable legislation. Copyright notices must not be removed, obscured or modified. The article must be linked to Wiley’s version of record on Wiley Online Library and any embedding, framing or otherwise making available the article or pages thereof by third parties from platforms, services and websites other than Wiley Online Library must be prohibited.
・著者最終稿の掲載にあたっては,原稿の余白部分に権利表示を行う(例:© 2025 The Institute of Electrical Engineers of Japan)
・オープンアクセスではない論文等は,エンバーゴ期間終了後もWiley Online Library版の掲載は不可

※ 本表において「著者最終稿」は「電気学会論文誌への掲載が決定し,電気学会に提出した最終原稿」を指します。