【電子情報通信学会との連携企画】防災・減災の社会インフラを考える ~災害時の情報提供の在り方を含め~
2021/03/08
電気学会~電子情報通信学会 連携企画
令和3年電気学会全国大会 本部企画シンポジウム
2021年 電子情報通信学会 総合大会 大会企画セッション
日時
令和3年3月9日(火)14:00~18:00
開催
オンライン開催
主催
電気学会 防災・減災のための電気エネルギーセキュリティ特別調査専門委員
電子情報通信学会 企画戦略室
協賛
次世代安心・安全ICTフォーラム
要旨
近年の日本社会では電気・通信への依存が年々拡大しており、これらは運輸・水道・交通等の社会システムの運用に深く影響すると同時に相互に関与する関係でもある。一方で昨今の自然災害や感染病拡大により、電気・通信の安定運用はますます要求が高まる状況にある。かかる状況を受け、電気・通信それぞれ、および連携を考慮した、社会インフラとしてのレジリエンスに関する課題や取り組み状況、さらに災害時等の情報提供の在り方について解説・議論を行う。
プログラム
[座長・司会] 今井 伸一 電気学会 防災・減災のための電気エネルギーセキュリティ特別調査専門委員会 副委員長 株式会社 東光高岳 常務執行役員 |
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[開会挨拶] 横山 明彦 電気学会 防災・減災のための電気エネルギーセキュリティ特別調査専門委員会 委員長 東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 教授 |
【講演】
[講演者] 花井 浩一 中部電力株式会社 執行役員 経営戦略本部 計画部 部長 [講演題目] 社会基盤を支える電気エネルギーセキュリティの在り方 ~ 防災・減災のための電気エネルギーセキュリティ特別調査専門委員会 活動報告 ~ [概要] 北海道胆振東部地震に起因したブラックアウトや昨今の台風・集中豪雨による停電の影響に鑑み,社会基盤を支える電気エネルギーセキュリティの在り方について,特別調査専門委員会を設置し検討を進めている。この活動概要について報告する。 [講師紹介] 1989年 中部電力(株)入社 2018年 電力ネットワークカンパニー系統運用部長 2019年 執行役員電力ネットワークカンパニー系統運用部長 2020年 執行役員経営戦略本部計画部部長 |
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[講演者] 青柳 雄二 NTTアクセスサービスシステム研究所 所長 [講演題目] 昨今の自然災害におけるNTTの取り組み [概要] 広域通信ネットワークインフラにおける様々な防災・被災への対応について、これまでのNTTの対応事例を紹介するとともに、NTTアクセスサービスシステム研究所の取り組みを紹介する。 [講師紹介] 平成 4年 4月 日本電信話株式会社 入社 平成21年10月 東日本電信電話株式会社 ネットワーク事業推進本部 サービス運営部 担当部長 平成23年7月 アクセスサービスシステム研究所 主幹研究員 平成28年7月 東日本電信電話株式会社 東京南支店 設備部長 平成29年7月 同 北海道事業部 設備部長 令和元年7月 現職 |
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[講演者] 秦 康範 山梨大学 大学院総合研究部 工学域 土木環境工学系 地域防災・マネジメント研究センター 准教授 [講演題目] 災害時における情報提供の現状と課題 [概要] 災害時における情報提供の現状と課題について、近年発生した自然災害を事例に、防災分野で蓄積された知見を踏まえて紹介する。 [講師紹介] 兵庫県尼崎市出身。大阪大学工学部精密工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻博士課程修了、博士(工学)。人と防災未来センター、防災科学技術研究所などを経て現職。 専門は地域防災、災害情報。内閣府大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会委員、中央防災会議「防災対策実行会議」大規模噴火時の広域降灰対策検討ワーキンググループ委員、長野県防災会議委員などを歴任。 |
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[講演者] 小玉 亮 一般財団法人日本気象協会 環境・エネルギー事業部 部長 [講演題目] 温暖化に伴う将来の台風変化の可能性と適応策について [概要] 地球温暖化の影響によって将来の台風の強度が強まり、台風による被害が拡大する可能性が指摘されている。こうした状況とその適応策について報告・解説する。 (1)近年の台風の状況 (2)温暖化が台風に及ぼす影響 (3)最新技術に基づく台風等の情報提供方法(アンサンブル予測) [講師紹介] 1992年4月、日本気象協会に入社。本社の気象・海象のコンサルティング部署に所属し、電力気象、気象リモートセンシングに係る調査、各種の環境影響評価、海洋波浪監視システムの設計等に従事。九州、北海道支社勤務を経て本社に戻りエネルギー事業を新規に立ち上げ、現在に至る。 |
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[講演者] 臼田 裕一郎 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 総合防災情報センター長 [講演題目] ICTを駆使したレジリエンス強化への取り組み ~SIP4DからCPS4Dへ~ [概要] 災害時には様々な組織が同時並行で活動する。そのため、組織間で状況認識を統一し、社会全体として的確な意思決定を行うことが肝要となる。これを支援するのが情報通信技術(ICT)である。ここでは、災害に関する様々な情報の共有(SIP4D)とその連携等を含めた活用(CPS4D)に関する取り組みを最新の研究動向を踏まえて紹介する。 [講師紹介] 長野県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒、同大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。財団法人研究員、大学院助手を経て、2006年防災科学技術研究所入所。 2016年より総合防災情報センター長、2019年よりAI防災協議会常務理事、2020年より筑波大学教授(協働大学院)を兼務。2017年文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)受賞。 災害発生時には内閣府とともに災害時情報集約支援チーム「ISUT」として災害対応機関を横断的に支援。 |
【パネルディスカッション】
[モデレータ] 畑山 満則 京都大学 防災研究所 防災研究所附属巨大災害研究センター 教授 [テーマ] 防災・減災のための社会インフラの在り方と,災害時の情報提供の在り方を考える [モデレータ紹介] 1996年大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻制御工学分野博士前期課程修了。1996年、(株)日立システムテクノロジー入社。日立中央研究所にて、時空間地理情報システムの開発と防災応用に関する研究・開発に従事。2000年東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻にて博士後期課程修了。工学博士取得。2002年京都大学防災研究所助手、2005年より助教授を経て、2015年より巨大災害研究センター災害情報システム研究領域教授に着任し、現在に至る。 [パネリスト] 花井 浩一 中部電力株式会社 執行役員 経営戦略本部 計画部 部長 青柳 雄二 NTTアクセスサービスシステム研究所 所長 秦 康範 山梨大学 大学院総合研究部 工学域 土木環境工学系 地域防災・マネジメント研究センター 准教授 小玉 亮 一般財団法人 日本気象協会 環境・エネルギー事業部 部長 臼田 裕一郎 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 総合防災情報センター長 |
[閉会挨拶] 水落 隆司 電子情報通信学会 企画戦略室 室長 三菱電機株式会社 開発本部 役員技監 |
※講演内容は予定であり,詳細は今後変更となる可能性があります
※最新情報は電気学会ホームページをご覧ください
参加費
無料
申込方法
2月26日(金)までに,こちらからお申込みください。
締め切りました。
問い合わせ先
一般社団法人電気学会
全国大会事務局
E-mail:taikai10(at)iee.or.jp (at)→@
Tel:03-3221-7313
電気学会 電子情報通信学会